消費増税
消費税の複数税率
November 21, 2018 (Wednesday)
最近の日本経済新聞を読んでおかしな論調だなと消費税について思う。まず、「軽減税率」と呼ばれているものは、野田佳彦政権がまとめきれなくなって倒れた時に公約していたものと同じ複数税率である。消費税というものはあまねく消費にかけるもので、品目にかけるものではない。要するに、政治家は自分たちは料亭で食事を取っているので、スーパーマーケットで買い物をする一般庶民は食料品くらい税金を負けてやれという感覚であろう。安倍晋三首相と麻生太郎財務大臣は、間違っていることに気付いて欲しい。公明党対策のために税制を滅茶苦茶にしないで欲しい。複数税率を導入するとビジネスの現場は非常に大変なのである。値段の表記の変更だけで混乱するのである。セブンイレブンで弁当を買った時は8%で隣の松屋で牛丼を食べた時には10%ではおかしいではないか。弁当を買った時に歯ブラシを買ったらレジスターが対応できない。八百屋は8%のレジスターを買えというのか。また、ファミリーレストランは複数税率用の新しいレジスターを買えというのか。そんな余裕は、中小企業にはないのである。週末に家族でマクドナルドへハンバーガーを食べに行くのが国民のささやかな贅沢なのにこれは10%か。スーパーマーケットで買い物をして手間をかけて手料理を作るのが贅沢なのがわからないのか。本当にお金がなくて、面倒臭がり屋はファミリーレストランで毎日食事をとっているぞ。スーパーのレジの行列が長くなるだけでちっともありがたくないのである。間接税の消費税に累進性のある直接税的な考え方を持ち込むのはやめて欲しい。どうしてもやりたいならば、食料品税と新聞税を作ったらどうであろうか。駅のキオスクで新聞を買った時に8%で雑誌は10%か。何にお金を使うかなどというのは、それこそ消費者の自由である。労働組合に国の経営など任せられるわけもないので、私は自民党以外に投票したのは、国政では橋本龍太郎先生の地盤を引き継いだみんなの党に入れたことがあるだけで、自民党の支持者なのであるが、「この国難の時にそんなことやってられるか。」と言った中谷元先生に他の閣僚はお叱りを受けたらどうであろうか。私はタバコを吸わないが、愛煙家や酒飲みが文句を言うぞ。酒は消費税の上に酒税までとられているのである。新聞紙でケツが拭けるか。トイレットペーパーだって紙製品なのである。消費税を上げるなら例外を設けずに単数税率で一気に10%に上げて欲しい。複数税率にすると管理経済の色彩が強まって社会主義化の入り口である。安倍晋三総理のご英断を期待して今日のこの話はこれくらいにしておく。「よろしく頼む。」